瞳。

夜空を観上げて思った。



アタシを照らす月は、

手を伸ばしたってゼッタイに届かない所に在るけれど、

月の光は、当たり前のようにアタシに届いていて、



アタシは今、

幾千の星を、ココから見渡していて、

幾千の星が、
アタシを、遠い遠いところから見下ろしていて、





そんな風に、

宇宙ーそらーは、

想像も出来ないほど『大きい』けれど、


それでも、どこかに終わりがあって、




きっと、

そらの果ては、そらでしかなくて、





だから、

セカイを壊しても、




その先には




セカイしか無くて、







いつだって、


アタシの居る所が『ココ』であって、




セカイは、ココにしかなくて、





そのセカイを映す瞳は、曇っていないだろうか、

と。