君に逢えてよかった

この間の春に卒業した生徒に会った。


たまに塾に顔出しに来てくれるんだけどね。


今日は、その「たま」の日で、


元気そうで嬉しかった。


さあや、
今日は遅刻ヤローの居残り授業してたから、帰りが遅くなって、


いつもとちょっと違う道で帰ったら、


また、

遇ったんだよ。


兄貴と一緒だった。





本当に、本当にいろいろあった子だったんだ。


さあやは、彼女のコトをいっぱい悩んで、いっぱい泣いた。



「数学、早朝補習やねん。だるいケド頑張って行ってるねんで！！」

「コレ、うちの兄貴！！ホラ、おにぃ！うちの恩師やで！！」

「また会いに行くわぁ！！先生もテストとかがんばらなアカンで！！！」





別れた瞬間、瞳がうるうるした。


本当に、本当に嬉しくてうれしくて。




彼女のために、何かをした

なんて言わないし、言えない。



何にも出来なくて、
何にも出来ないことが歯痒くて、
口惜しくて、
苦しくて、
泣いて泣いて泣いて。。。。。




だけど、
今、

彼女が元気に学校へ行って、
兄貴と仲良く家に帰って、
とてつもなくキラキラした笑顔を見せてくれることが、

こんなにも嬉しくて嬉しくて嬉しくて。。。。。